2022年度会津大学編入学体験記
2022年度 会津大学編入学試験を受験しました. 僕のことや受験までにやってきたこと,受験当日の話などを書いていきます.
志望理由
僕はアルゴリズム分野について勉強・研究したかったため,その分野について研究できそうな研究室がある大学に行こうと思っていました.希望に合った大学が複数ある中で,過去に2度パソコン甲子園に出場していたこともあり,思い入れのある会津大学を選びました.
筆者のスペック
所属(受験当時)
沖縄工業高等専門学校 メディア情報工学科
席次
1年:1位
2年:2位
3年:1位
4年:3位
沖縄高専では学科の席次が1位になると10万円の給付奨学金がもらえるため,それを目標に頑張ってました.4年は教員とのそりが合わず順位を落としました
TOEIC
4年11月:585
本当は点数を上げるために複数回受ける予定でした.しかし例のウイルスによってTOEICが抽選式になった結果,落ちまくるという縁起の悪い結果となり初めの1回しか受けられませんでした.
試験の配点
数学 | 物理 | 英語 | 専門科目 | 面接 |
---|---|---|---|---|
100 | 50 | 100 | 150 | 50 |
配点を見た時に,数学が物理の2倍の配点になっていたため物理を捨てて数学に力を入れることを決めました(絶対するな). そのため物理はほぼ触らずに本番に臨んでいます.
試験対策
数学
初めは基礎を思い出すために高専の教科書を用いて復習し,その後編入数学徹底研究を用いて勉強しました。どんなに最低でも1周はしたほうが良いと思います。また、会津大学はネット上に過去問を公開していないため、出題傾向がわからなかったので会津大学1,2年次の微積分・線形代数のシラバスを見ながら勉強していました。
物理
試験配点の項目で述べたとおり、全く対策せずに望みました。「数学の配点高いし物理捨ててもなんとかなるやろ」ぐらいの気持ちでした。今思うと絶対にやってはいけない行為なので皆さんはしっかり対策しましょう。
英語
過去問がないので出題傾向がわからず、とりあえず英単語を暗記したり、TOEIC対策の本を使って勉強していました。
専門科目
これまでに受けた講義の資料を用意するのが大変だったので、3年次に受けた基本情報技術者試験の参考書を用いて勉強していました。
試験前日
朝10時に那覇空港を出発し,12時に羽田空港着.そこから電車と新幹線で移動してホテルに着いたのは午後6時.ほぼノンストップで8時間ぐらい移動してました. その後寝付けなかったのでどうせ起きてるならと思い数学の勉強をしていました.
試験当日
朝
服装についての記載がなかったのでスーツを着ていきました.自分の受験番号の下1桁が2だったので最低でも自分含めて2名は確定だし,他に何人いるのかわくわくしながら試験会場につくとなんと受験生は僕一人だけでした.(1番は辞退したらしい)
試験内容
各教科について大問ごとに書いていきます.
数学
大問1
未知数4つに対して式が3つの4元連立一次方程式の問題が出たので,拡大係数行列を用いて掃き出し法で解きました.
大問2
3×3の正方行列の固有値を求める問題と対角化の問題が出ました.
大問3
偏微分の問題.小問に分かれていて,全体を通して極値を求めさせる問題でした.
大問4
重積分の問題.極座標変換を用いて与えられた領域の面積を求める問題が出ました.
物理を捨てるつもりで挑んでいたので,数学で取れなかったらどうしようというプレッシャーがありましたが,実際蓋を開けてみると基礎的な部分しか問われない問題が多く,とても安心しました.計算ミスがなければ10割取れてると思います.
物理
大問1
力学の問題でした.与えられた情報から運動方程式を記述したり,加速度などを求める問題が出ました.
大問2
クーロン力の問題など,電磁気学の問題が出ました.
物理も数学同様,基礎的な部分が問われる問題が出ていたのですが,その基礎すら触っていなかったのでもちろん解けませんでした.できそうな部分は書いたのですが多分0点だと思います.
英語
英作文が2つ出て,それぞれ再生可能エネルギーと地球温暖化について自分の考えを記述する問題でした.
まさか英作文のみとは思わず問題用紙を開いた瞬間,テンパってしまい10分ぐらい何もできない状態になってしまいました.1つ目は何とか書き終えたのですが,2つ目は最後まで書ききることができませんでした.もし部分点をくれるとしたら6割ぐらいじゃないかと思います.
専門科目
プログラミング
C言語の基本文法やプログラムの穴埋め,関数を実装する問題などが出ました.
コンピュータリテラシー
主にUNIX系OSのコマンドやファイルシステムなどの知識が問われ,一部セキュリティやコンテンツ系が出題されました.
コンピュータシステム概論
n進数計算やコンピュータの知識,論理回路やブール代数などの問題が出ました.
専門科目は元々好きで授業以外でも触っていたこともあり,特に苦労することもなく解けました.ただ,細かい所を聞かれたときに迷ったり,計算問題で少しミスをしていたため出来は8割ぐらいだと思います.
面接
- 会津大学に訪れた際の印象
- テストはどうだったか
- ○○(数学の分野)って授業でやった?
- 院進する?
- 高専で取得した単位の変換状況によっては2年次になるかもしれないけど大丈夫?
- 英語で自己紹介と簡単な質問(家族のことや趣味など)
特別変な質問もなかったため答えやすかったです.英語での質問は,少し止まったり聞き直したりしてしまいました.志望動機や将来の目標などはあらかじめ紙に書いて提出しているため聞かれませんでした.
結果
合格しました.
会津大学編入試験合格しましたー!!!!!! pic.twitter.com/5FBv1XIJzQ
— wakimiko (@Yuuki_mnn) 2021年7月16日
結果発表までの間,物理を捨てたことを後悔したり英作文ができなかったことを引きずったり,正直気が気でなかったです.もし落ちていたら相当落ち込むことがわかっていたので,一人でトイレの個室内で結果を見ました.
まとめと感想
- 物理と数学は基礎をきちんとしておくと良い
- 英語はWritingとSpeakingを練習したほうがよい
- 専門科目は、UNIXのコマンドなどの知識も有るため授業だけでは厳しい。FEかAPの勉強してるとある程度楽
- 面接は特に変な質問もないため普通の面接対策で行けると思う
受験地が県外ということで緊張していましたが、無事合格できてよかったです。もしここには書いてないことで聞きたいことがあったら気軽にTwitterでDMしてください。